2009/08/30

明知鉄道の旅 その4

阿木川湖から離れて、地図通り歩くとトンネルに突き当たります。トンネル脇の細い道を進みます。 道がどんどん細くなり、心細くなりながら草を分け入って行くと、ありました!吊り橋。しっかりとした感じの吊り橋だけど、足元の隙間から渓谷が見えてなかなかのスリル。
川に沿って40分ほど歩くと、ふいに田園風景が広がります。ちょうどその時、田んぼの真ん中を明知鉄道がゴトンゴトン走っていきました。のどかな風景に感動しつつ、飯羽間駅に到着。と、次の電車は1時間半後。そうか・・・さっきの電車が恵那行きか。

日が傾く飯羽間駅で、旅の終わりの電車を待ちました。



                      紙/鉛筆/透明水彩  飯羽間駅にて

簡単な地図と情報しか持たずに、昼過ぎには帰るつもりで出たのですが、朝9時に出て、すっかり日が暮れてから家に着きました。ダム、湖、渓谷歩き、ちょっとしたトレッキング気分です。家に帰ってから知ったのですが、飯羽間駅周辺は「日本一の農村景観指定地区」に指定されていました。ツクツクボウシの声を聞きながら、ゆるやかに広がる田園で夕日を眺め、夏の終わりの小さな旅終了です。